車公廟と疫病(香港お寺さん事情)
十五夜の翌日はお休みの香港です。
香港4大寺院の一つ「車公廟」に行ってきました。
こちらのお寺さんは19世紀半ばに疫病(コレラ)が流行った際に、食い止めてくれたという霊験あらたかなお寺さんです。
車公廟は香港人も注目の「大炷香(巨大線香)」があります。
火をつけるのも一苦労。
大きいだけに、描かれている模様が素敵です。
この名物「大炷香」ですが、「これを寺院内部には持ち込まないで下さい。煙が立ちこめ、消えずに混乱をまねきます。」とあります。
名物が内部に持ち込めないなんて!
中にはメインの「車大元帥」がいらっしゃいますのに。
車大元帥は南宋(13世紀)の将軍で、蒙古襲撃より宋皇帝が南へ落ち延びる際に護衛として付き添った将軍の一人です。
途中、病気を煩い亡くなってしまいます。
忠誠心が高く勇気に溢れる元帥は、庶民にも愛されていました。亡くなった後は、元帥を忍び、お寺が建立されたのが始まりだそうです。
車大元帥がいらっしゃいます。
元帥とお線香の煙、そして境内に鳴り響く太鼓で疫病をはらったとされます。
道教ですね。
仏様も道教の「陰陽マーク」のもとにいらっしゃいますね。
香港で「風車」は日本と違い宗教的な意味合いが強く残っています。
風車を回すと、運気が良くなるとされています。
香港では中華文化圏の行事では、頻繁に「風車」が登場します。
今では、日本ではただの子供のおもちゃですね。
こちらは今の寺院の後ろにある昔の建物です。
関係者以外は近づけなくなっています。
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