香港、小さな場所だと思いきや。

香港の過去や現在を、斜め上の視点で観察。

近代史妄想小説〜本妻(香港)物語〜

この小説は史実をベースに書かれていますが、個人的な妄想です。

また、不愉快な表現があるかもしれませんが、それは妄想なのでお許しください。

 

では、お楽しみください。

 

 

現在、チャイ男(中国)の本妻であるお香(香港)。

若かりし頃は、パッとしない田舎娘の風貌のせいか、目立たない存在。基本、夫(チャイ男)の支配下にあったものの、隣のおじちゃん(ベトナム)に召使いにされたりと不遇な幼少期を送る。

 

そんなお香にも転機が訪れる。西洋の紳士英太(イギリス)が現れた。今まで見たことのない風貌に驚きながらも興味を隠せない。

 

ところが紳士だと思っていた英太はチャイ男と貿易を行っていた悪の商人だった。アヘンをチャイ男に大量に吸わせ、財産を狙っていた。チャイ男は朦朧としながらも戦うが、もちろん敗北。

これより、彼女は英太の召使いにされてしまう。

 

しかし、いくら召使いとは言え、教養のない、見たくれの良くないお香を側に置くのは、大英帝国の名において、耐えられないプライド高の英太。そこで、お香に徹底的に教育を施し、化粧を教え、服装も自分好みに変えさせた。

 

初めは抵抗していた彼女も英太によって確実に洗練されていく自分に酔いしれてしまう。英太には、時には乱暴な扱いを受ける事もあったが、トータルでみれば、得るものの方が大きかった。

 

虐げられながらも、順調に淑女となっていくお香。何やかんやと平和な日々を送っていたお香の周りがきな臭くなってくる。極東アジアのおてんば娘、撫子(日本)が欧米の荒くれ者大男に負けじと台頭してきたのだ。

 

実はこの撫子は、チャイ男が薬漬けにされながら、本妻お香を寝とる英太の手口を見て、「このままじゃ、私の貞操が危ない!」と周りの状況に危機感を抱いていた。

 

時は少し遡り、お香が英太に手玉に取られてしばらく経った頃、ハン君(韓国)がお家騒動を起こす。お隣の家の問題とは言え、欧米大男共が正義面して韓国男の家に上がり込んでこられると困る。まさに貞操の危機である。対岸の火事の火の粉が確実に我が家へ降りかかると感じた撫子はハン君の家に乗り込み一喝する。

そこに満身創痍のチャイ男まで現れ、何故か撫子に勝負を挑む。

 

家にチャイ男と撫子がいる事に気づいたハン君とその家族。「もう仲直りしたから!大丈夫!帰って!」というも、お互い一歩も引かないチャイ男と撫子。

 

撫子を女と思って甘く見ていたせいか、薬で弱っていたのか、撫子に一発殴られあっけなくダウン。(日清戦争)

撫子はチャイ男が二度と逆らってこないように、誓約書を書かせる。(下関条約)