近代史妄想小説〜本妻物語〜(2)
この小説は史実をベースに書かれていますが、個人的な妄想です。
また、不愉快な表現があるかもしれませんが、それは妄想なのでお許しください。
では、お楽しみください。
その後、しばらくして酒飲み赤ら顔の大男、ロッシー(ロシア)が薬漬けになっているチャイ男にさらにウォッカを飲ませ、グダグダにする。酒飲みロッシーの最終目的は撫子。またもや貞操の危機に見舞われた撫子は何とあの小さな身体でウォッカ一気飲みに挑み、何と引き分けた(日露戦争)。
撫子の飲みっぷりに惹かれた成金男アメ介(アメリカ)が間に入り、大男ロッシーと撫子の喧嘩を取り持つ。(ポーツマス条約)
お香の話に戻ろう。お香は元々小家族(7,500人ほど)だった。
しかし、夫、チャイ男の家では、御家騒動が起きるわ、食糧切らすわの大混乱が絶え間無く起こる。その都度、彼の家族がお香の元に逃げてくるようになり、家族の人数は膨れ上がる。
ただ、お香の家には英太が上がり込んで、家の中を仕切っているため、お香すら自由に動けない。そんな所で夫の家族が自由に暮らせるはずがないが、それでも彼女(香港)の元の方が良いくらいチャイ男の家は荒れていた。
英太はお香の家の一番眺めのいい部屋(ピークなど)を自分の部屋とし、お香自身やチャイ男の家族を締め出した。(人種隔離政策)
たまに出来のいいお香の家族には出入りを許したが、お香はその家族からしか、英太の気持ちを察する事ができない。英太がアグレッシブにビジネスを展開するも、お金は直接与えられない。でもその代わり、豪華な食事や洋服(インフラ)でお香の気持ちは慰められていた。