近代史妄想小説〜本妻物語〜(3)
この小説は史実をベースに書かれていますが、個人的な妄想です。
皆様との解釈の違い、不愉快な表現があるかもしれませんが、それは妄想なのでお許しください。
では、お楽しみください。
一方、チャイ男と渡り合った(日清戦争)後、撫子はいつの間にかご近所の台子(台湾)の家を別荘にしていた。台子は夫(中国)の愛人だが、大昔、大麻男のホー平(オランダ)の愛人にされていた時期もあるなど、お香よりは人気がある。実際、容姿も器量もお香よりいいと認めざるを得ない。
台子は、決して愛人を望んでいるのではなく、独立して自分の力で生きて行こうと言う強さを持った女性だった。大麻男ホー平の愛人をやらされた時も結局追い出したし、その後、チャイ男が再び愛人にしようとした時も激しく噛み付いた。ただし、当時はチャイ男の力も強く、台子は愛人にさせられていたが、何かと反抗的だった。(きっと、こういう女が魅力的だという男も多いんだろうなとお香は考える時もある)
そんな台子が、いつの間にか撫子を家にあげ、仲良くやっている。始めはかなり激しくケンカもしたようだが、撫子が台子の家の水周りの修理、食料品の調達、時には小さい兄弟の学校の宿題を見てあげたりする姿を見て、台子の気持ちも和らいでいった。一部、台子の親戚は反発するも、撫子パワーに簡単にダウンさせられた。
お香は台子のそんな様子に興味を抱きつつ、撫子の気配を強く感じるようになっていた。
撫子のややこしいのが、血の気が多少多すぎるというか、なんせやんちゃ過ぎるとこだ。
つい先日、撫子が世界中のセレブが集まるパーティーでとんでもない事をしでかした。皆、談笑していた際の事である。皆に「人の家(中国)に勝手に茶室(満州国)作るのはどうかと思う。」と非難された。撫子としては、「茶室が欲しい(by 清美(清朝の皇族/ラストエンペラー)」と言われたから、手伝っただけなのに、言いがかりもいいとこだった。いじけた撫子は「もうこんなセレブ会、二度と来ないから!超ムカつく!」と言って出て行ってしまった。(国連脱退)