香港、小さな場所だと思いきや。

香港の過去や現在を、斜め上の視点で観察。

一年前のヤクルト事件(LOVE JAPAN?香港事情)その貳

そこで財産を守りたい中国人達は、香港に来て不動産を買いあさりました。

実経済とはかけ離れた状況で、不動産が高騰し、ただでさえ、高い香港の家賃が世界一高いものへと跳ね上がりました。

 

一方、タックスフリーであり、且つ香港の偽物じゃなく、「本物」が買える香港へは、多くの中国人がブランド品、化粧品を始め、金・宝石・時計などの高級貴金属も投資・賄賂の対象として買いあさられました。

 

高級品までなら、香港人の生活も豊かになったかもしれませんね。

問題は、中国人が生活品・消耗品まで買いあさった事です。

問題になった粉ミルクを始めとする食料品や料理に使う普通の油にも及びます。

 

先ほども言いました。

中国を一番信用していないのは中国人なのです。

ある意味、真相を知っている分、信じられないのでしょうか。

だとしたら、あまりに悲しい話です。

 

ありとあらゆる偽物が横行する中国大陸では、スーパーマーケットで販売している物ですら、偽物があると言われています。

それを知っている中国人は、「本物」がちゃんと安心して購入できる香港にまで来て、食料品や生活品を買いあさるのです。

 

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それも家族、親戚や友達のために大量購入ではなく、売りさばくためなのでたまりません。小銭稼ぎのために大量購入、そして香港の物価はどんどん上がっていきます。

香港の人口は700万強。中国国境から香港に入ってくる人達は2012年における延べ3,700万人。入ってくる人間が人口の5倍以上では、香港だってそんなにたくさん養っていられません。

 

不動産や物価の上昇に比べれば、給与の上がり方は緩やかなもので、一般の香港人の生活が楽になるどころか苦しくなったように思えます。貧富の差がグッと広がったのではないのでしょうか?

 

そんなおり、昨年春頃に香港政府が「国民(愛国)教育」を行うと発表しました。

おやっ?寝耳に水??

いえいえ、実は2007年に青少年への国民教育については話が出ていたのですが、2012年4月30日にとうとうその詳細が出てきました。

 

もう少し、続きます。

 

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