香港、小さな場所だと思いきや。

香港の過去や現在を、斜め上の視点で観察。

一年前のヤクルト事件(LOVE JAPAN?香港事情)最終章

香港にはすでに中学校では「通識科」、小学校では「公民教育」「常識科」という科目がありました。

今更、「国民(愛国)教育」の必要なんかないだろ?

それって「共産党万歳!」って事だろ??

これを今度の新学期(9月)からやる訳!??ありえねぇ!

 

香港人はブチ切れました。

戦う香港人の再来です。

毎日、メディアで報道され、最終的には学生達による「ハンガーストライキリレー」にまで発展。

収拾がつかなくなった香港政府は「保留する」との決定を出し、やっと9月初めに治まりました。

 

やっと治まったかと思えば、9月15日に起こった反日運動。

あの暴動、実は香港人もかなりショックだったと思います。

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乱暴な中国人。

外国人からは香港人も中国人も同じだと見られている事は薄々(?)気づいているはずです。

普段、香港内ので中国は、がさつで大声で、決して振る舞いが良いとは言えません。

物価も上がる、不動産も上がって住みづらくなる。

 

また、あの争乱の首謀者は中国政府自体だと噂される。

国民教育の結果なのか?その一方で、中国の一部となった香港では逃げる事もできず。

不安はつのる一方なのではないか?と考えてしまいます。

 

当時、香港人にはとても心配してもらいました。

「香港は大丈夫だと思うけど、外で日本語は使わないで」

「怖くない?大丈夫?」

 

ある日、香港人の同僚に聞かれました。

「私はとても怖いの。あなたは?

戦争になったりしないかしら?」

彼女の顔はとても不安そうでした。

 

「それはない。」

と即答しました。

「これだけ経済が強く結びついた2カ国が、そんなにすぐに戦争にはならないでしょう。」と。

 

香港人はそんな不安や閉塞感の中、見てしまった「ヤクルト」の山。

(この緊迫感の中で「ヤクルト」と言う響きが間が抜けていますが、ホッとするものがありますが。)

 

その瞬間、今までの事が一気に吹き出してしまったんでしょうか。

小競り合いへと発展しました。

 

私の見方が完全にあっているとか、これが真相だとかは言えません。

一つの考え方を提示したまでです。

 

ただ、あの暴動は普通に働く「中国人」にとっても大変な迷惑だったのです。

地下鉄やバスが止まり、家にちゃんと帰れるのか、不安に思っていた中国人もたくさんいました。

デモに参加したくないけれど、参加しなければ「非国民」と見なされるため、渋々参加した人達もいました。

 

報道にあった事は事実ですが、報道されていない事もたくさんあったのです。

 

一つの事柄にを多方面から検討できるような情報を流せていけたら、と考えさせられた事件でした。

 

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