100年前でも暖房があるというのに!!
このちびっ子アンテナのような物、電気暖房器具です。
「香港電気有限公司」が出来た後、今までガスしかなかった暖房器具で、電気が登場。
1920年代には一般向けに大量生産されたとか。
ところで、「香港って暖かいんでしょう?暖房いるの?」と
思われたそこのあなた。
あまい!
香港の冬以外と厳しい。
現代の香港であっても、隙間だらけの部屋、コンクリートの壁で冷えきり、
湿気の多い陰鬱な天気は骨身にしみます。
これで10度前後だと、身体が温まる暇がありません。
8度まで気温が下がると毎年、若干名の死者が出ます。
亡くなるのはホームレスの人よりもちゃんと家のあるご老人が多い。
ホームレスの人とかは、ちゃんと政府がシェルター開いて収容してくれます。
一般のご老人が、気温差で心臓発作を起こされて。。(泣)
現代でさえ、そうなのですから、100年前の家の構造、服装を考えると
暖房は欲しいのであります。
暖房無しで数年過ごした経験がある私ですが、とある冬の日、雨風が強く、
気温が5度くらいまで下がった事がありました。
あの日は寒すぎて、レストランへ避難。(暖房はないけれど、料理の熱で暖かい)
寒さに殺意を覚えた冬の日でした。