香港、小さな場所だと思いきや。

香港の過去や現在を、斜め上の視点で観察。

鬼節。閲覧注意?(香港納涼生活)

日本はお盆休みが終わり、ご先祖様もあの世に戻られた今日この頃。

香港では、旧暦7月の一ヶ月間、「鬼節(日本のお盆)」と言われる期間で、

巷は見えない世界の方々で大賑わいとなります。

 

「閲覧注意」と書いたのは下の写真。

これは、餓鬼にお供えをしている様子です。

f:id:kaori_neko:20130818154242j:plain

 

信じる人からは、

「餓鬼に食べ物をあげている所を写真に撮るなんて、縁起が悪い!絶対ダメ!」

と言われます。

私は信じない訳ではないのですが、あまり気にしていませんね~。

 

写真厳禁な理由の一つに

「餓鬼がお供え物を食べている様子が写り込んでしまうかもしれない」

からだそうです。

霊感ゼロの私なので、それも大丈夫でございます。

 

日本とは大違いですね。

香港でこの旧暦7月を「鬼節」(鬼=霊魂)と呼び、恐れているのを見て不思議に思っていました。

単純に日本でいう「お盆」の期間が長いだけだと思っていました。

 

「自分の祖先が帰ってくるのに、何が怖いの?」

という私に、香港人の友人が

「えっ?日本は祖先が帰ってくるの?香港は帰ってこないわよ。あの世の扉が開いて、

有象無象の輩が出てくるから超ヤバいの。いたずらされないように、こうやって、

お供え物をそなえているのよ。」

 

その徹底ぶりは、鬼(霊魂)相手の演劇をするところにも見て取れます。

 

「鬼節で、席に誰もいないのに演劇をしている所があったら、絶対に座っちゃダメ。

そこは鬼(霊魂)が座ってみてるから。生きている人間のための演劇じゃないのよ。」

 

うひゃ~。すごいですね。

香港ではあの世に行っても、毎年戻ってきて、街を闊歩し、ごはんを食べ、演劇を楽しむ事が出来るそうです。

 

http://overseas.blogmura.com/

↑ポチッとよろしくです。