香港、小さな場所だと思いきや。

香港の過去や現在を、斜め上の視点で観察。

社会派タクシードライバー(戦う香港人、デモ編)

ここ最近、香港の新聞を賑わせている困った問題が起きています。

それはとある香港のテレビ局のライセンス更新ができなかったのです。

(視聴者が無料で見られるテレビのライセンスだそうです)

 

その理由が「不明」らしく「黒箱作業(過程が不明な作業)」があったと言う事で大騒ぎ。

そのテレビ局の職員はリストラされる騒ぎですし、元々不人気の現香港政権。一般市民も黙っていません。

先週日曜日には久々に大規模となったデモが行われました。

 

ちなみに今回のデモは12万人が参加したとか。

確かにタクシーに乗っていた時、デモ隊を横目に目的地へ向かいました。

タクシーの無線は、専らこのデモの様子。だって、道路封鎖されていますから、渋滞間違い無し、商売に影響します。

私がタクシーに乗るときも「そっち方面は今、デモやっているから時間がかかるよ」と言われました。 

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今回のデモに関しては、タクシードライバーもおおむね同意のご様子。

そして「現政権は使えない。」と悪態をつかれておりました。

知っておりますよ。今の特別行政区長官の不人気っぷりは半端ありません。

どこかの式典に出た時に、思いっきり「ブーイング」されておりましたもの。

 

ただし、このようなデモが、常に支持される訳ではありません。

 

今年の春に、とある特定の大金持ち会社(以下、香港式に「集団」と言います)に対し、ストライキ(というのか?)が行われていました。

その人達は「不公平だ。もっと、給与をあげろ!」と言った手合いの横断幕をその集団本部ビルの前に掲げ、24時間常に誰かを置き、訴えるというものでした。

初めのうちは支持する雰囲気があった香港居民達も長引いてくると鼻白んだ様子。

 

その時もタクシーでその横を通り過ぎた私は、タクシードライバーのおじちゃんとその話で盛り上がりました。

 

タクシードライバーのおじちゃんが、私にこう言いました。

 

「あれ、どう思う?

あの集団は確かに色々やっているかもしれない。でも、現実問題として、あいつら(その集団)は雇用を生み出してるんだろ?

大体、あそこでストライキをしている奴らはそもそもあの集団に雇用してもらって、給与をもらっているんだ。文句を言う筋合いはないはずだ。

 

ここは自由のある資本主義の社会だ。

それをあんな風に人を責めて、グダグダ言っている暇があるんだったら、バイトでもして、金を稼げ。」

 

おじさん。。。

至極まっとう過ぎる。まぶしかったです。

 

私も強くうなずくしかありませんでした。

私は腐りませんよ。明日も頑張って労働いたします!

 
 

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