香港デモ～終わった？いいえ、警察の悲しい変貌～
海外では香港デモのニュースが急速に影を潜めています。
昨日の新聞トップにも「片づけ」と称して、警官がデモ隊のテントやバリケードを片づける様子が紹介されていました。昨日の朝からはデモ活動が始まってから止まっていたトラムも再開です。
とある新聞見出しでは「『軟』清場」とありますが、どういう意味でしょうか？
「場所を清める」でお片付け。さて「軟」は？「優しく」とでも言いましょうか？
「優しくお片付けをする」、つまり、デモ隊の処理を警察は強行したわけではないと訴えています。
一人でも反対者がいる以上、「強行」しているはずですがトラブルはなかったよ、と言いたいのです。
本当にトラブルはなかったのでしょうか？
いえいえ、ありました。大変なのが。この事件が起き、今まであまりデモについて意見を述べなかった人まで「これはひどい！」とか「私はデモ反対者に対して、抗議する！」など、この件は益々複雑化してきました。
この事件とは？
警察6，7名が一人のデモ支持者を暗闇に引きづりこみ、殴る蹴るの暴行を働いたのです。この様子は動画でも流れ、あまり意見を発してこなかった芸能人までが「警察にあるまじき行為だ」と怒りをあらわにしています。私も映像を見ましたが、デモ支持者は反抗しておらず、どう見ても暴行をふるう必要のない状況でした。
暴力をふるった警官たちはそれなりの処分（職場の移動）を受けたようですが、この警官が誰なのか分かりません。香港市民が安心して警官に自分の身を守ってもらえると感じられるでしょうか？
悲しい見出しをネットで見つけました。
これは、「今日から、香港にもう警官はいない。いるのは公安と城管だけだ。」
公安と城管とは中国大陸の警官たちです。つまり、香港警察は公安や城管となり果ててしまった、と。
彼らは市民を守るのではなく、市民を監視するのです。
＊その後、この7名の警察官は停職になったとニュースがありました。
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