明治11年、日本領事館の移転先
香港の日本領事館は、明治8年(1875年)2月12日からアレキサンドラ・テラス(Alexandra Terrace)3號に構えていました。毎月の家賃は95元とわかっており、一番初めの住所では120元も取られていたのでかなり安くなっていたようです。ただアレキサンドラ・テラスは商業エリアだったため、大家が家賃値上げを要求、安藤領事は交渉したようですが、大家が頑として譲らなかったため、やむなく引っ越しとなりました。
このあたりの事情、100年以上たった今でも全く同じです。香港はそもそもでそういう土地柄なんですね。切ない。。
さて引っ越しを決意した日本領事館ですが「いいところが見つからん!」とかなり苦戦したようです。(これも今と一緒。。涙)ようやく明治11年(1878年)10月に、ケインロード(Caine Road)7號に適した場所を見つけました。沙遜洋行(David Sasson and Sons Campany)が所有する建物で、家賃は130元。30%以上もアップやん!!だけど安藤領事はそこに決め、6ヶ月間の契約を結びます。
現在もケインロード7號は存在しますが、さすがに140年も前の話ですので、今はそれらしき建物はありません。
↑宜しくお願いします。