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明治8年)在香港日本領事館の引越し、日本人の人数

在香港日本領事館は開設してすぐに「そもそも領事館は必要なの?」との存在の危機に直面していましたが結局「香港の日本領事館は必要」と判断され、明治8年2月12日に現ヴエルブの部屋から、アレキサンドラ・テラス(Alexandra Terrace)3號に引っ越しました。

 

これだけはっきりと住所が残っているにもかかわらず、場所がどこなのかわかっていません。本では翻訳者のコメントで「中環(セントラル)のエスカレーター辺りで便利な、商業エリアに近いところだっただろう」と記載がありました。またネットで「アレキサンドラ・テラス(Alexandra Terrace)」を調べたところ「Old BaileyからShelly Streetらしい」とありましたので、現在セントラル(中環)の元警察本部の跡地にできた「大館(Tai Kwun)」の近くで、その側のエスカレーター付近かなと思います。

 

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話は変わって領事館が引越しした明治8年(1875年)に日本人が何人いたのか、誰がいたのかが、「香港日報」(日本が香港を占領していた1941年~1945年に日本人により発行されていた新聞)に記載されていました。

 

記事の内容は「お年寄りの話によると」となっているため、そもそも記憶があっているのか疑問ですが、内容が正しいとすると、明治8年に香港にいた日本人は13名、そのうち領事館関係者が6名、「駿浦屋」3名、理髪店の北見夫婦及び外国人の元で働く女中2名いた、そうです。

 

領事館関係者については、安藤副領事夫妻、小林書記官夫妻及び寺田書記官夫妻だとわかっているようです。駿浦屋さんは3名いたんですね。(駿浦屋さん参照リンク:  http://kaori-neko.hatenablog.com/entry/2019/02/16/163807

 

理髪店の北見夫婦と女中さんについては、残念ながら詳細が残されていません。

 

 

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