「禁猫令(市場での猫禁止)」に見る香港政府の態度
先日、九龍城の市場に「禁猫令(猫飼育禁止令)」が出されたお話をしました。
とある香港人コラムニストの方がこんな事を書いていました。(以下、コラム内容)
今回、九龍城の猫飼育禁止令に対して市民が大きな不満を表したのには、政府の処理の仕方に問題があると思う。
まずは1つ目。今いる猫達をどこに移すのかってこと。
2つ目は、九龍城市場は香港の中でも特に鼠の問題が深刻なエリアであるにも関わらず、猫達がいなくなった後の鼠対策について十分な説明がされていないこと。
(※花屋にて)
食物環境衛生署が衛生面から猫達をはじめとする動物を入れたがらないのは分かるし、そういう意味では今回の措置は「道理のある」事だ。けれども、「今ある問題をどう解決してくれるの?」という解決案がない状況で出された措置であるために、嗜眠からすると「無慈悲だ」という判断になってしまったと思う。もし食物環境衛生署が鼠対策をしっかりと行っていればこんなに反対されなかったのではないかと思う。
(※漢方薬局にて)
今回の市場での猫飼育禁止令で思ったのは、香港政府の処理の仕方が良く表れていると思う。法令を出してすぐに(市民の)反対に合うのは、現在直面している問題が十分に検討されていないと感じるから。
最近では労働力に関する問題があった。「高齢者問題、労働不足問題があるから、海外から入れましょう!」とか言ったものの、政府の思慮が足りないと言うか、説明不足と言うか、香港人労働者の就職先が減るんじゃないかとか、賃金が下がるんじゃないかとか反対が出ている。
政府は、今香港で起こっている問題にきちんと対応してから新しい政策を出すべきだと思う。
以上ですが、これってどこの国、会社、お家に当てはまること。直面する問題から逃げちゃいけないってことですね。
あ~、頑張ろうっと。
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