江戸時代後期、香港にいた日本人
かなり話がずれてしまいますが、香港に日本領事館ができる前、江戸後期に香港で過ごしていた日本人4名について記録がありましたので、紹介します。
「香港日報」(日本が香港占領時代に発行していた新聞)によると、香港で暮らし始めた日本人は、1846年(江戸末期/弘化2年)、香港がイギリス領になってわずか4年後のことでした。
香港に来た日本人4名は、いずれも漁師で嵐でフィリピンに漂着した後、ポルトガル領だったマカオに送られたようです。ちなみにその4名のうち2名は大阪川丸、1名は肥前(佐賀県)口津、1名は尾張名古屋の人でした。
香港に来た後、一人は裁縫で身を立て、一人は洋物雑貨屋の店主として香港で生涯を終えたそうです。
その後明治を迎えるにあたり、日本自体が混乱していたため、しばらく詳細がなくなっています。
この記録では、どの2名が香港で生涯を終えたかはわかりませんが、今とは違って日本の情報も入らず、日本の食事もままならない香港でたくましく息抜き、生涯を終えた日本人がいました。
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