消えつつあるのかな?七夕(香港文化)
遅ればせながら、今回は「七夕」のお話です。
香港の七夕は旧暦7月7日(今年は8月13日)にあります。
日本(一部を除く)では一般的に、太陽暦7月7日に行われますね。
私も小さい頃、短冊にお願いを書き、笹の葉にくくりつけました。
何をお願いしたかなぁ。。。
香港ではこの行事、ほとんど行われなくなっていると思います。
旧暦7月7日でもまったく見た事がなく、ないもんだと思っていました。
そうしましたら、さすが「香港歴史博物館」。
私の長年(?)の疑問に答えてくれました。
この豪華な飾り物。
これが七夕飾りだそうです。
やっぱり中華圏!赤がまぶしい!何か縁起良さそう!
こちらでは、どちらかというと「女性」のための行事です。
織り姫が織物のプロフェッショナルですので、それにあやかり
「針の腕があがりますように」と祈りを捧げていたようです。
さて、広東地区や香港では織り姫の事を「七姐(Seven Sisters)」というそうですが、
「えっ?七人?」
とだまされてはいけません。
(英語は完璧に「七人姉妹」みたいになっていますが)
織り姫は中国で別名「七星娘」「七仙姑」などと呼ばれます。
中国神話において、織り姫は天帝の孫娘(もしくは娘)、位は7番目とされていました。
従って「七姐」と呼ばれるようになったそうです。
ちなみに日本に伝わってきたのは奈良時代。
その頃、日本に既にあった織り姫の概念と結びつき現在に至るとか。
という事は、中国から伝わってきた瞬間にもう日本色に変えられていたっぽいですね。
香港では、坪洲や西貢あたりにしかもう残っていないようです。
今年は台風にやられ、行事もパッとしなかったようですが、一度は見てみたいものです。
↑ポチッとよろしくです。