一年前のヤクルト事件(LOVE JAPAN?香港事情)その壱
昨年、中国では大きな事件が起きましたが、
丁度一年前、香港と中国国境において香港人と中国大陸人による小競り合いが起きました。
香港在住の方は覚えている方も多いと思います。
その原因は「ヤクルト」。
反日運動が真っ盛りの中、香港でヤクルトを巡って争いがあったと聞けば、
日本人としては「えっっ!!??やだっ!そんなに私(日本)の事を!?」と
思った私です。
この事件は、当時日本の新聞にも載りました。
小競り合いの経緯はこのような感じだったそうです。
香港と中国の国境「羅湖」駅で、大量のヤクルトを購入し、香港から中国に
持ち帰ろうとした中国人。
関税を払わずに「密輸入」して中国国内で売りさばこうとしているのです。
「お前、自分でそんなに飲むわけないだろ?ふざけんなよ!」
中国人にいちゃもんをつける香港人。
「はぁ??お前に関係ないやろ?」
それに切れる中国人。
「俺らのヤクルト、返せ!」と香港人。
「何言うとんねん?!」とやっぱり切れる中国人。
そこは国境の駅ですから、周りにたくさんの香港人や中国人がいます。
一気に、香港人vs中国人と分かれ、彼らの小競り合いが始まりました。
中国大陸では、反日でデモを通り越して略奪が行われていた頃、香港では中国人に対して
「ヤクルト返せ!」
のデモが起こっていました。
この状況は、日本人としては香港を愛しちゃいますよね。
しかし、深く事情が分かると、たまたま「ヤクルト」があっただけで、その他の物でも良かったのかしら?
と個人的には思うのです。
昨年は香港にとっても大変な年であったと思います。
その香港の大変さを説明するには、少し背景をご説明したいと思います。
2008年のリーマンショック後、4兆元にのぼる経済刺激策を行った中国。
香港がその恩恵を受けたのは事実です。でも、それ以上(?)に弊害もあったと思っています。
その景気刺激策で、狙い通り勢いが出た中国。
そのお金の稼ぎ方には色々あると思いますが、とにかくお金持ちになった中国人が増えました。
その財産を必死に守りたい気持ちはどの国も一緒です。
中国共産党を一番信じていないのは中国人なのです。
中国人が自分の財産を守る手法として王道は、海外にその資産を移す事。
そこで目をつけられたのは、一国二制度が守られある「自国領でありながら海外」である香港です。
香港の法制度は中国大陸のものとは違い、またそこを思いっきり利用するのが中国人です。
続きます。
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