過ぎたるは、及ばざるがごとし⁈(苦悩するmade in Japan)
Made in JAPAN
これは今や、世界一のクオリティーの証明書のような物ですね。
日本人の勤勉さ、努力の結晶でありますが、それよりも要因となっているのが
「職人気質」
だと思いませんか?
職人気質が、アニメの世界では「オタク」を産み、中国圏では「電車男」を通じて認知され、香港ではオタクの事を「電車男」「宅男」や「宅女」と呼び、中国語ウィキベディアでは、オタク部屋の写真付きで紹介されています。
私からすると日本国総人口1億2千万が、何らかの方面で必ず「職人/オタク」気質を発揮していると思います。どんな分野でもいいんです。勉強や仕事はおっくうでも趣味ではものすごく追求していませんか?
さて、今回はその「職人気質」が仕事の方面へ向き、様々な高品質商品を生み出してきた日本の工場さんの苦悩をご紹介したいと思います。
今、日本はハイクオリティー部品、製品を生み出し続け、それにおごる事なく開発も続いています。ところが、場所や物によっては「そこまでの品質いりません。だから安くして!」という現実があると言う事です。
みんな、日本の物は品質が良く、壊れにくく、安心で、また技術面でも確実、安全なのは分かっています。
その証拠の一つに、現在行われている香港のMTR(地下鉄)の路線延長工事は日系建設会社が請け負っています。
命がかかる場合は、どんな高いお金を出しても「安心・安全」を買う。いえ、お金を出してこれらが買えるのなら、安い買い物でしょう。
食問題が中国で起こっているのは周知の通りですが、食品なども日本製が人気な訳です。
ここで、食品でも「安全だけど、多少、味が落ちるだけ」とか、その他製品で「あれば便利だけど、なくても平気」の商品だとどうでしょう?
日本だと「孫の手商品」というか「痒い所に手が届く商品」が受けていますが、どこの国に持って行っても売れる訳ではありません。
部品や機械の世界でも同じ事が起こっています。
現在、台湾製や韓国製も十分お客様が望むレベルの品質が出せています。お客様からすると「最低限の要求を満たして安い製品・部品」の方が、「品質・価格ともに超一流」の日本品よりありがたいのです。
とある方がおっしゃっていました。
「日本のトイレットペーパー巻き機はとてもレベルが高い、でも中国のお客様は多少歪んでいても気にしないし、そんな所にこだわってコストが上がるくらいなら、普通に巻ける台湾製でいいんだ」
確かに。。
使えればいいです。トイレットペーパー。
でも、言われてみれば日本に帰った時に見るトイレットペーパーは形が美しい。
そんな些細な所にも「美」を見いだせてしまう。
恐るべし、ニッポン。
でも、それが仇とならぬよう、落としどころを見つけるのも必要なようです。
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